太陽光発電とは太陽の光を発電パネルを通して電気に変えるシステムです。家庭用の自家発電としても勿論ですが、投資として活用できる一面も持ち合わせており、今注目の投資方法です。
投資をするには様々な方法がありますが、その中で太陽光発電投資を選ぶ理由はどこにあるのでしょう。
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少ないリスクで安定した収入が長期間期待できる
太陽光発電投資の特徴としてまず、高い利回りがあげられます。
他の投資と違って太陽光発電投資には太陽光発電システムを取り付ける土地代や設置費、システム本体の費用など、初期費用が掛かってきます。しかし、それを含めたとしても利回りが10%を超える場合がほとんどで、投資回収期間は短く済みます。他の投資方法と比べてみても、はるかに安定した収入が期待できる投資方法です。
株式投資は投資する会社や物件によって予想される利回りには波がありますし、経済の状況によって結果は大きく左右されます。経済状況が今後どのように変化するか予測することは難しいですし、どんなイレギュラーがあるか分かりません。その為うまくいけば一攫千金も夢ではないですが、失敗すると大赤字になってしまうリスクが付いてきます。
不動産投資に関しても同様で、地域や時期によって期待できる利益は大きく変わってきます。現在の時点で高い収入が期待できる物件をチョイスしても、今後その物価価格がどう変動するのか確実に分かるわけではありません。ハイリスクハイリターンの投資方法と言えるでしょう。
その点太陽光発電投資は、経済状況に左右されることが無く比較的安定した収入が期待できます。太陽光発電投資は、作られた電力を電力会社に買い取ってもらうことで利益を得る仕組みとなっていますが、買取価格は契約を結んだ年から20年間は変動されません。これは2012年に設立された固定価格買取制度(通称、FIT制度)により裏打ちされています。20年間安定した収益を得ることが出来るので、将来的に得ることの出来る収入をシュミレーションすることも可能です。
更にこの制度によって、売電価格は国によって約束されたことになるので、金融機関の融資も比較的受けやすくなっています。これから投資を始めるに当たって、資金調達に融資を考えている方にはおすすめと言えるでしょう。
太陽の光をエネルギーに変えて電力を作っていく太陽光発電投資にとっての大きなリスクとして挙げられるのは天候になりますが、20年間一生雨や曇りということは考えられませんし、あらかじめ曇りや、太陽の昇りきっていない早朝などでも問題なく発電できるようなシステムを選んでおくことで発電量は安定するでしょう。
国土交通省から太陽光発電システムの販売メーカーには20年間のシステム機器の保障が義務付けられています。しかし、台風や落雷、地震などの自然災害でおきたトラブルに関しては保障されていません。その為、もし自然災害で太陽光発電システムが故障してしまった場合は、賠償請求がされるリスクがあります。
自然災害はいつどんなときに起こるか分からないので、防ぎようがありませんが、リスク自体を最小限に抑えることは可能です。まず設置場所や土地ごと太陽光発電システムを購入する場合はその土地柄など、環境に関しての情報を集めましょう。土砂崩れなど、大雨が降った際に二次災害の影響がある場所ではないか、太陽は遮られていないか、事前に知っておけば対策を立てることができます。
また、販売メーカーの寄っては災害保険に入っている場合もあり、災害時の保障をしてくれる場合もあります。販売メーカーを選ぶ際は、発電パネルの単価価格だけではなく、保障制度が付いているかどうかも重視して選択するといいでしょう。もしもの時の為に何か対策があれば、安心して太陽光発電投資に望めます。
そしてもし将来的に不必要となり、太陽光発電システムを取り外すことになっても、設置から取り外しまでの20年間に掛かった費用を差し引いても利益が出来るようになっている点も、魅力の1つですね。
システム設置に掛かる費用が安くなってきている
2019年現在、太陽光発電による売電価格は年々下降しています。一見「それでは儲からないのでは?」と思うかもしれませんが、同時に各設備会社の企業努力によってシステムの技術が進歩しており、設置の費用も安くなっています。
以前は、太陽光発電システムを自宅で行うのは少しハードルの高い価格設定となっていましたが、現在家庭用の太陽光発電システムの設置に掛かる初期費用は車一台分ほどに抑えられていることがほとんどです。これによって全体の利回りの低下はあまり見られていませんし、手の出しやすい金額になったことで、一般家庭にも太陽光発電投資は身近なものとなってきています。
不動産投資に比べてメンテナンスの手間が少ない
不動産投資では投資するマンションやアパートの管理や土地の整備代として様々な費用がかさんできます。もしマンションに住んでいる住人が変われば、その都度壁紙を張り替えたり、室内設備のメンテナンスなどを行わなければなりません。
太陽光発電投資なら、メンテナンスをするのは発電パネルの表面の掃除や敷地の雑草対策くらいとなります。これに関しても土地つきの太陽光発電所の場合管理会社がメンテナンスを受け持ってくれるところもあるので、非常に楽です。メンテナンスにかける時間がない方はこちらをおすすめします。更にメンテナンスに必要な費用に関しても、先に触れた設置価格のように安くなって来ています。
技術が進歩したおかげで、発電パネルを環境に合わせて変えることが出来るようになりました。例えば積雪の多い地帯では、雪の重さに耐えられる強度のパネルを設置することで、長く使えるようになっています。今現在でも開発は進んでいるのでこの先もっと使いやすいものになってくる可能性も期待できますね。
電気代が安くなり、災害時も電気が使える
住宅用太陽光発電の場合、作った電気を家庭で使うことが出来ます。その為、普段使っている電力プランに合わせて上手に使っていけば、家庭で出る電気代は大幅に節約できるでしょう。さらに、様々な災害などで停電になってしまった場合も電気を使うことが可能です。日本は地震の多い国ですし、投資以外のいざというときの為にも太陽光発電はおすすめとなっています。
更に太陽光発電はクリーンエネルギーと呼ばれる枯渇することのないエネルギーです。ここ最近問題となっている環境保全に関しても貢献ができる素晴らしいシステムとなっています。
まとめ
今注目の投資方法とされている太陽光発電投資には、おすすめできる点が多数あります。同時にいくつかデメリットもありますが、それはどの投資にもつきものです。自分がどこを優先したいのかをまずしっかり考えて、その点をふまえて自分にあった投資方法を選んでください。
そしてデメリットとしてあげた部分には、勿論どうしようもない部分もありますが、自分の動き次第でリスクを最小限に抑えることも出来ます。考えられるリスクを十分に把握し、適切な対策方法を考えておきましょう。それが結果的に今後の大きな利益に繋がる1歩となるかもしれません。