卒FIT・FIT制度終了後どうする？考えられる３つの選択肢

FIT制度終了後は太陽光発電の売電ができなくなるのか、利用期間中と何が変わるのかなど卒FIT後はどうなってしまうのか疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。一般家庭に太陽光発電を取り入れるうえで理解しておくべきポイントや、FIT制度終了後に考えられる3つの選択肢についてご紹介します。

卒FITとは何か？

まずFIT制度とは「固定価格買取制度」とも呼ばれており、太陽光発電などの自然エネルギーを利用した発電において余った電力を電力会社が一定の価格で買い取ることを保障するという制度のことです。この制度がなぜ定められたのかというと、日本でも再生可能エネルギーを利用した発電方法を普及させることで環境破壊や地球温暖化から地球を守り、化石資源の輸入への依存を脱するという目的からでした。家庭用太陽光発電では期間は10年間。買取価格は高めに設定されるケースが多く、その価格は経済産業省によって毎年決められています。

本題である卒FITとは、固定価格での電力の買い取りが終了してしまうことです。通常、家庭用太陽光発電は10年で卒FITということになり、11年目以降は価格が安くなります。卒FIT後は太陽光発電や自然エネルギーによる電力は売れなくなると思っている人も多いようですが、正しくは売れなくなるのではなく価格が安くなってしまうのです。したがって、卒FIT後でも太陽光発電による電力を売電することは可能です。

FIT終了後の３つ選択肢

FIT終了後には、大きく分けて次のような選択肢があります。

同じ会社に継続して売電する

FIT期間中と同様に、引き続き同じ会社を利用するパターンです。卒FIT後は一般的には売電価格が下がってしまいますが、新規で手続きをする手間を省いてそのまま売電を継続することができます。

売電する会社を見直す

売電する会社を見直し、卒FIT前に利用していた電力会社ではなく他社を利用することでそのまま継続して売電するよりも単価が上がるケースが多いです。住んでいる地域や電力会社などによっても買取価格やサービス内容が異なることがあるので確認が必要です。

蓄電池の導入と自己消費

FIT終了後、最もお得であるといえるのが蓄電池を導入して自家消費する方法です。電気料金は卒FIT後の売電価格よりも高いケースが多く、電気料金は今後もどんどん値上げしていくことが予想されるため売電よりも、できるだけ購入する電力を減らしていく方向にシフトして行く方が良いでしょう。

そして、蓄電池を導入することで自家発電量を増やすことができます。家庭では一般的に夕方から夜にかけて電力を使うことが多く、この時間帯には太陽光による発電することはできません。ですが、蓄電池を導入することによって太陽が出ている間に発電した電気を貯めておくことができるのです。容量に限界はありますが、太陽光が出ていない時間でも、その電気を使うことができるため電気代を節約することができます。

また、蓄電池を導入することは節電以外にも災害の備えになるというメリットも。災害が発生した際に停電によって電気が止められてしまっても太陽光で発電し、蓄電池で貯めておくことができれば昼夜関係なく太陽光によって発電した電気を使うことができます。蓄電池を備えておけば卒FIT後も安心して暮らせますし、FIT期間の間に購入してしまうのもおすすめです。

太陽光発電投資はまだまだ将来性が高い

発電した電力を売却するFIT制度はうまく利用することで利益を得ることができ、投資費用も回収できることでしょう。最近では早めに利益を得て中古市場に売却する人も増えているようです。太陽光発電発電の中古物件を買いたいという人も非常に多く、今後も需要が見込まれます。

さらに近年ではシステム費用が下がり、初期投資にかかる費用が安くなっているため高利回りであるケースが増えてきています。売電単価が下落することもなくローリスクで投資できるため、先の見通しも立てやすいのです。数々の企業が太陽光発電に注目し、取り入れていることから信頼性も高いといえるでしょう。今後も電気料金の高騰や電力の需要は高まっていくことが予想され、売電というシステムがなくなるということも考えにくいため将来性が高いのです。

メリットも比較的大きくやり方によっては利益を出し続けることも可能です。株式投資と違い、株価の値上がりなどの市場変動がないこともおすすめできるポイントです。卒FIT後でも蓄電池の導入などにより収入を得ることは可能ですし、災害時にも活用できるため今後も太陽光発電投資は注目されていくでしょう。

まとめ

固定価格買取制度の期間を満了したことを卒FITと呼びます。FIT期間中と卒FIT後では売電価格が大きく変わりますが、売れなくなってしまうわけではありません。ただ、卒FIT後は売電するよりも余剰電力を貯蓄さはて自家消費したほうが賢いかもしれせん。蓄電池を導入すればメリットがさらに増えますよ。卒FIT後の蓄電池の購入はローンも活用できますので、検討してみることをおすすめします。