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ソーラーシェアリングって何?太陽光発電投資以外でも収益を得よう

公開日:2020/01/15  最終更新日:2020/01/27

火力発電に頼らない第3の発電システムとして自然エネルギーの重要性が叫ばれています。その自然エネルギーというのは風力と水力と太陽光発電の3つになりますが、特に普及が進められているのは太陽光発電です。

その太陽光発電において新しい取り組みが進められており、それが太陽光発電投資としてソーラーシェアリングを紹介します。

営農をしながら売電をする取り組みのこと

ソーラーシェアリングがどんな取り組みなのかというと、営農をしながら農地にソーラーシステムを設置することで太陽光発電も同時におこなうことを指します。太陽光発電というのは太陽の光が当たるポイントに黒色のパネルを設置することで、黒は光が当たると熱を発する性質があるのでその熱を内蔵するタービンに送ります。熱の流れを受けたタービンは回転させて電気を生み出すので、それを配電線を通して蓄電池に流し電気を作るのです。

そんな太陽光発電を原子力や火力発電クラスの発電量にするためには、やはり大規模の発電システムが必要になります。そこで大規模の発電システムとして、専用の土地に大規模のソーラーパネルを設置して発電するメガソーラーシステムが考案されたのです。

メガソーラーシステムを構築したことによって、その発電量は1万キロワットと高いレベルの発電が可能になり技術的に進歩の過程なので原子力や火力にはまだ及ばないものの新しいエネルギーとして利用できることを示しています。ただメガソーラーシステムの弱点はやはり設置できる土地に制限があり、大規模となると土地の所有権の取得には多額の資金が必要になるので簡単には手が出せないです。

それでは太陽光発電の普及と投資には向かないので、そこで土地の所有権の購入をしなくてもメガソーラーができる環境を作るためにソーラーシェアリングができ上がったのです。ソーラーシェアリングは先に言ったとおりに、食糧自給を支えるために各所に点在している畑などの農地に支柱を立ててそこで発電する仕組みになります。

メガソーラーの問題は大規模に土地を所有しないといけないので設置するのに条件が厳しいのですが、日本は農業国家なので大規模の畑は所々にたくさん存在するのです。大規模の専用施設を作るのではなく、小型のメガソーラーという形にして分散することによって本来の発電量と変わらない発電が可能になります。

別の収入源を作ることによって農業の助けになる

なぜソーラーシェアリングが注目されているのかというと、それは若い世代の農業に携わる人口を増やしたいという部分もあります。農業に携わりたいという若い世代でたくさんいますが、現状は残念ながら参加人数は2000年代に入ってからというもの減少傾向にあります。

その理由としては、やはり農業は収入が不安定ということです。農業は自然の中で作物を育て販売する仕事なので、しっかりと収穫まで行き届かないと収入が少なくなります。現在では地球温暖化の影響によって夏場は平均気温が35度を超える猛暑日を観測する比率が増えているのと、春や秋に大型台風の発生率の増加に加えて冬場は暖冬もしくは氷点下を下回りすぎる日というのが多くなっています。

そのため農業に10年以上携わっているプロであっても地球温暖化の影響によって農作物を完全な状態で収穫できる確率というのは限りなく少なくなっているのです。プロでも収穫率が難しくなっているのに、これが農業高校や大学で学んだからといっても生業として農業に参加が難しい背景になります。

もちろんそういった事態が起きたときには、農協や自治体から補助がされますがそれでも安定をした生活をするには足りないです。そこで作物が安定供給ができなかった場合に生活を支えるうえで、この補助のほかにソーラーシェアリングを利用するメリットが役に立ちます。

通常の農地によるソーラーパネルだと、そこが休耕地といったもう使われていない農地に限定していたのです。しかしソーラーシェアリングの場合は、現在でも活躍している農地に設置するという違いがあります。現在でも活躍している農地に設置するので、パネルと農作物の両方に太陽光が当たるように通常の支柱よりも高めに設定するのです。そしてこれまで通りに発電した太陽光発電での電力は蓄電池に貯めて、それを電力会社に売電をします。

農業をおこなう土地というのは、常に日照に妨げをおこなわない場所を選んで作るので安定して電力を作れるのです。そのため農業をおこないながら売電のための発電をおこなうことによって、収入が増えることで農業に携わる人も増える好循環を生み出します。

実はもう一つ意外なメリットがあって、それはパネルを設置することで農業にも大きな影響を与えます。農作物には光合成をするための太陽光が必要になりますが、ただいくら必要といっても夏場の場合では強すぎる光は農作物にとってやけどのような状態になり枯れてしまう原因になるのです。

そこで大きな支柱を立ててその上にパネルを設置することによって、強すぎる光を緩和することができればやけどの状態を作り出すことがなくなり丈夫に作物を育てることができる効果もあります。

実際に設置する場合はいくつか条件がある

ソーラーシェアリングは新しいエネルギー開発に役に立つだけでなく、農業に携わる人口を増やせる可能性も秘めている事業です。ただし実際に利用するには、いくつか条件があるので覚えておく必要があります。

至極当然ですが一般的な方法の休耕地ではなく現在でも活躍している農地でおこなうものなので、各自治体や農協に対して営農をしていることを計画書を作成して証明する必要があるのです。その計画書には発電設備の下の農地における営農計画書だけでなく、営農を妨げないための設備設計図をつくります。

これに加えて過去の事例と照らし合わせて、本当に自身の農地で実行して安定した供給ができるのか根拠となる関連データの作成と、もし投資という形で営農と発電をする人が違う場合には撤去費用のどちらが払うのかといった確認書を提出する必要があります。最後に実行するための資金を、銀行からの融資を含めて持続的な運営ができるのかを証明して初めて設置と補助を受けることができるのです。

さらに設置した後もおこなわなければならないことは、この仕組みはあくまで本業ではなく営農を支えるための方法ということを忘れてはいけないことです。事前に自身が作っている農作物を報告して、その収穫量を常に農協や自治体に報告する義務があります。

これを営農報告と呼ぶのですが、設置をしてから2年間は試験運用という形になるので収穫量が少なくなっても問題はないです。しかし3年目になると、補助の再契約期間になるので最も重要な年になります。

もし試験運用期間を終えたのにもかかわらず、ソーラー発電の売電料金と営農による料金に多くの差額があると営農が失敗していることの証明になってしまいます。この場合失敗の原因が自身の能力ではなく、突然の大雨などの自然環境の悪化によるものということを証明しないと補助を打ち切られてしまうので注意がいるのです。

 

地球温暖化の影響で安定収入を得られる営農が難しくなっている今日では、いくら若い世代を参加させたいといっても難しい環境になりつつあります。もちろん営農で生活をしてもらえるのが一番ですが、やはり副業という形であっても生活を支えるためのソーラーシェアリングは若い世代の農業の参加を促すために役に立つ事業です。

もしソーラーシェアリングの費用が足りない場合でも、設置の権利は第3者でもおこなえるのでしっかりと計画書を立てる必要はありますが投資という形で参加することも可能になります。このように多くの人間がかかわることができれば、おのずと農業と自然エネルギーの普及の両方を支えることに役に立つのです。

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