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もし太陽光発電をやめたくなったら?処分費用は?

公開日:2021/11/15  最終更新日:2021/10/06


もしも太陽光発電をやめたくなったら・・・。太陽光発電は長い期間にわたって実施するものです。設備の故障が多くなった、土地を別の用途で使いたくなったなど、その他いろいろな理由で止めざるを得なくなることがあるでしょう。今回は、そんな太陽光発電をやめるときの設備の処分費用についてまとめました。

太陽光発電設備は産業廃棄物扱いになる

もしも太陽光発電を止めようと思ったとき、設置してある太陽光発電設備はどういう扱いになるのでしょうか。この場合、産業廃棄物扱いとなります。太陽光発電設備は、主に太陽光パネル(太陽電池モジュール)、パワーコンディショナー、接続箱、変電設備などで構成されています。

これらの中でも、とくに太陽光パネルには、鉛、セレン、カドミウムといった有害物質が含まれていることがあるため、適切に処分する必要があります。一般的に、太陽光パネルの産業廃棄物としての種類は、「金属くず」や「ガラス・コンクリート・陶磁器くず」、「廃プラスチック類」といったものの混合物に該当します。

太陽光パネル以外の構成部材である架台やパワーコンディショナー、接続箱、その他の電子機器類などは粗大ごみとなります。

廃棄専門の業者もいるため、相談してみるとよいです。産業廃棄物は、排出者が排出者の責任で適切に処理しなければなりません。太陽光発電設備の所有者として、設置していた太陽光発電設備を廃棄処分する際には、廃棄物処理法などの法律に基づいた適切な処理が求められます。

よくわからないからといって適当な処理をしてしまうと、うっかり法律に違反してしまいかねません。業者に依頼するにしても、全て任せるのではなくある程度知識を持っておくと後々のトラブルを防げます。廃棄の際にわからないことがあれば、自治体の窓口などにきちんと相談してみましょう。その上で、きちんと適切に処理してくれる処理業者を選びましょう。

廃棄の際の処理方法と費用

太陽光発電設備を廃棄する際は、設置したときと同様に、専門の業者に依頼します。太陽光発電設備は高い電圧の電気を扱う機械ですので、電気に関する専門的な知識がないまま、勝手に触ることは危険です。場合によっては、感電したり、火災が起こったりする可能性があります。専門の業者を選んで来てもらい、安全な方法で解体して撤去してもらいます。撤去費用は、大まかに解体する費用、適切に廃棄処理するための費用、そしてそのための運搬費など諸々の経費です。

さらに、家庭用の設備であれば、撤去した後の家をどうするかにもよるでしょう。もしも、住み続けるのであれば、撤去した後も住み続けられるように屋根の補修をしなければなりません。太陽光発電設備を設置するために屋根にいろいろ加工を施しているはずです。屋根に穴を開けていることも考えられますので、そこにハマっていたものを取り除いた後の穴に防水などを施さなければ、雨漏りの原因になります。そうしたことも含めて、撤去と廃棄を考える必要があります。よくわからないことも多いと思われるため、設置を依頼した業者に大まかな手順や工事の内容について聞いてみたり相談してみたりするのもよいでしょう。

よくわからない時は、プロの知見に頼るのが一番です。太陽光発電設備は高所に設置されていることも多いため、専門の業者のノウハウを頼るのは必須になるでしょう。解体してくれる業者について、1社だけでなく複数の業者を調べてみることをおすすめします。評判のよい業者や実績が多い業者にお願いしたいものですが、なかには悪徳な業者がいるのも現実です。公開するトラブルを防ぐ方法はよくリサーチすることでしょう。

よく調べたうえで3社以上業者を選んだら、見積もりを取ってみます。屋根の上なのか、あるいは事業用で公道からどのくらい離れているか、などといった設置されている場所に関する情報や、設置してある太陽光発電設備の大きさ、パネルの枚数といったことも伝える必要があります。

この点に関しては見積もりを取るときに、必要な情報の項目を教えてくれるでしょう。見積もりでは、金額と共に工事に掛かる日数なども一緒に聞いておくと安心ですね。高所ならば足場を組んだり崩したりということも当然関わってくるはずです。一日で終わらないようであれば、どの程度の工事が必要になるのか、といったことも聞いておかなければなりません。工事の模様を具体的に意識できるように、工事の想定に関わる情報を聞き出しておきましょう。そうして金額面と、これまでの実績の面からも納得のいく業者を選びます。

なお、家庭用の場合、相場として取り外しに掛かる人件費等が10万円から15万円ほど、足場を組むと1日1平方メートル当たり1,000円、屋根の修理代が100万円、それらに加えてパネルの大きさや枚数に応じて運搬費と処分費が掛かってきます。産業用の場合ですと、1kWあたり2万円といわれているため、中規模の50kWくらいであれば、100万円ということになります。もちろん、これも状況によるため、見積もってみないとわからないところではあります。

このように、太陽光発電はやめるときにも高額な費用が掛かります。産業用ですと廃棄費用を積み立てておくことが義務づけられていますが、家庭用でも設置の段階で廃棄費用を積み立てておくことがよいでしょう。間違っても、廃棄費用を捻出できないからと不法投棄したり、不法投棄を前提に撤去を依頼したりするようなことはあってはなりません。廃棄物処理法などの法律に違反して刑事罰もありますので、きちんと適切な処理ができるように、お金の面でも準備をしておきたいところです。

廃棄後に必ずしておきたいこと

廃棄した後も考えることはあります。まず、家庭用であれば、屋根に問題が生じていないかを見ておく必要があります。万が一、設置したときの穴が充分に塞がっていなかったり、撤去作業の時の衝撃でヒビが入っていたりすると、そこから雨漏りが発生して、家全体の問題に発展してしまいます。見た目には見えないこともあると思われるため、撤去後雨が降った日には屋根裏に注目して、雨漏りが発生していないかどうかを確認してみましょう。

そして、もしも雨漏りが発生していたら、すぐに工事した業者に連絡して対処してもらうことになります。そのためにも、撤去前に雨漏りしていなかったことを記録しておくことも大事でしょう。写真を撮っておくか、雨漏りの跡がないことを工事業者と確認するなど、お互いが納得できるなんらかの形で記録を残しておくとよいです。

次に、産業用の場合は、おそらく地面に直接架台を置いて設置していたという場合が多いでしょう。空き地になった土地をどのように活用するかを決めておかないといけません。とくに地目の変更をしないと、高い固定資産税を払い続けることになりかねません。それ以外にも、広大な土地を何にも使わずに空き地のままにしておくのももったいないですし、景観もよくない場合もあるでしょう。撤去した後のことも事前に想定しておくとよいでしょう。

 

今回は太陽光発電を止めたくなったときのことを想定して、撤去や廃棄処分の方法についてまとめました。住宅用の場合は屋根の補修もセットになってくるため、撤去した後のこともいろいろ考えておかなければならないことがありました。そして、設置したときと同様に、廃棄するときもそれなりにお金が掛かります。設置した段階から、いくらくらいの廃棄費用が掛かりそうなのかを事前に予想して、積み立てておくことも重要でしょう。

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