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あま~い話…発電量詐欺には要注意!相場理解して確実な見積もりを

公開日:2019/08/15  最終更新日:2019/06/12

東京で太陽光発電投資をする場合は、発電量を多く見せかけるような詐欺に気をつける必要があります。

そこで今回は、発電量詐欺とはどんなものかということや、発電量の正しいシミュレーション方法、そして詐欺を回避する方法などについて紹介します。

発電量詐欺とはどんな手口なのか

太陽光発電設備を提供している業者の多くはまともなところだと言えますが、中には悪徳業者や詐欺まがいのことをする業者もいます。ですので注意する必要があるのですが、よくある詐欺の手口として知られているは、発電量を相場よりも多く見積もって、あたかも儲けが多くなるように見せかけるというものです。

そもそも太陽光発電投資というのは、発電した電気を売ることによって利益を得るというものなので、より利益を上げるためには、どれだけの発電量があるのかということがとても重要になります。そして、電気代がどれだけ削減できるかということや、売電金額がいくらになるかといったことも、正しい予測発電量が分からないと計算することができないのです。多くの業者は、この予測発電量がどれぐらいになるのかという質問を受けた場合は、正確なデータや計算式によって算出してくれます。しかし一部の悪徳業者は、でたらめな計算式で発電量を計算し、正確なシミュレーションによって算出されたものよりも多く発電するように見せかけるのです。

このような悪徳業者が、どのような計算をおこなっているのかというと、それは「日照時間」をもとに発電量を誇張するというものになります。太陽光発電は太陽光がどれだけ差すかということが重要なので、日照時間で計算するのは当然ではないかとイメージしてしまう人も多いかもしれませんが、実は日照時間からは実際の状況に近い発電量を計算することはできないのです。この日照時間による計算というのは、具体的には、太陽光のパネル容量に1日の日照時間を掛けるというものになります。ですので例えば、パネル容量が6kWで日照時間が4時間だったとすると、1日の発電量は24kWhということになるでしょう。さらにこの数値をもとに計算進めると、1カ月あたりの発電量は730kWhで、年間だと8760kWhということになります。しかし正しいシミュレーション方法で計算すると、実は日照時間をもとにした発電量よりも2割程度少ない数値になるケースが多いと言われています。ですので、こうした高い発電量を期待して太陽光発電を購入してしまうと、実際には2割程度低い発電量しか得られなくなるということです。そのため、当初期待していた売電収入も減ってしまいますし、電気代もそれほど削減できないという事態になってしまうでしょう。

発電量の正しいシミュレーション方法

発電量の詐欺では日照時間をもとにした計算がおこなわれるという特徴がありますが、正しいシミュレーション方法では、「日射量」と「各種ロス」というものがポイントになります。まず「日射量」とは、光の強さと面積、そして時間という3つの数値を掛けたものであり、先ほど紹介した日照時間とは別のものです。日照時間というのは単に1日に日が差す時間であり、これをもとにした計算方法は、1年中同じ日照時間で晴れの日が続くという前提での計算になるため、現実的ではありません。

実際には、晴れの日だけでなく曇りや雨の日もあるのが当然なので、この計算式では現実に起こり得るシミュレーションができない(曇りや雨の日を無視している)のです。しかし日射量というのは、常に変化する太陽光の量をより正確に計算式に反映させることができるため、実際の状況に近い発電量を算出することができます。また、日射量というのは太陽光発電設備を実際に設置する地域によっても変化するので、その点も考慮しておく必要があります。

次に「各種ロス」については、パワーコンディショナーによる発電量のロスと、温度上昇による発電量のロスなどがあると言えるでしょう。パワーコンディショナーというのは、太陽光発電から発電された直流電流を家庭などで使う交流電流に変換する機器です。しかしこのパワーコンディショナーは、電流を変換するときに5%程度の電力を損失すると言われています。温度上昇によるロスについては、太陽光パネルの発電量というのは、温度が高くなると低下するという性質があるため、気温が上昇する夏場は特に損失率が高くなります。先ほどから問題にしている日照時間をもとにした計算では、こうした各種ロスについても無視されているので、現実的な場合よりも高い発電量になってしまうのです。そのため、発電量のシミュレーションで「日照時間」という言葉が出てきたら怪しむべきですし、逆に「日射量」や「ロス(損失)」といった言葉が出てきたら一定の信用ができるということが言えるでしょう。

発電量詐欺の回避方法とその他の詐欺について

発電量の詐欺を回避するための方法としては、まずインターネットなどで「業者についての情報をよく調べておく」ということが挙げられます。詐欺を見抜く知識を持っていることも重要ですが、まずは怪しげな業者をできるだけ避けることが必要だと言えるでしょう。インターネットを使えば、法人登記をしているかや、被害報告などの口コミをチェックすることができるため、事前に調べておくとよいと言えます。

そして業者の担当者と実際に会って違和感を覚えたり、相場より高すぎる見積もりを出された場合は、即座に見切りをつけて別の業者を探すようにするとよいでしょう。次に挙げられる、詐欺を回避するための方法は、「業者が出してきたシミュレーションだけで判断しないようにする」ということです。業者の中には、先ほどから紹介している「日照時間」をもとにした非現実的なシミュレーションを出してくるところもあります。ですので、その嘘を見破るためには自分でシミュレーションをして、現実に近い発電量を知っておくことが重要です。発電量の正しいシミュレーションは、太陽光発電などのエネルギー分野を扱っている独立行政法人のウェブサイトを利用すれば簡単におこなうことができるので、ぜひ活用しましょう。

また太陽光発電には、発電量による詐欺だけでなく、その他の種類の詐欺もあるため注意が必要です。その詐欺とは、「計画倒産による詐欺」であり、事前に入金がなされたあとに業者が倒産して逃げてしまうというものになります。こうした計画倒産による詐欺は、経営状況が悪い業者で起こりやすくなるため、業者の経営状態もあらかじめ調べておくことが重要です。そして他にも、「無料点検や無料メンテナンスを約束していたのに、実際にはやらない」という詐欺もあると言われています。太陽光発電では、安定した発電を維持するためには点検やメンテナンスが欠かせないため、その無料サービスがあるととても便利です。しかし最初の契約費用にサービス費用が含まれているにも関わらず、実際には点検やメンテナンスをおこなわないというケースもあるので注意しましょう。

太陽光発電の発電量詐欺の手口は、日照時間をもとにした計算によって発電量を実際よりも多く見せるというものです。正しい発電量のシミュレーション方法は、日射量と各種ロスがポイントであり、現実により近い発電量を算出することができるようになっています。発電量詐欺を回避する方法としては、業者についての情報をよく調べておくことや、業者が出してきたシミュレーションだけで判断しないようにするということが挙げられます。

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