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太陽光発電の「セカンダリー市場」って何?投資をするなら知っておこう!

公開日:2022/09/15  最終更新日:2022/08/05


太陽光発電での投資を検討するうち、セカンダリー市場という言葉を見かけるようになった人もいるでしょう。近年では太陽光発電でのセカンダリー市場取引数が増加し、それは今後も継続していくと想定されています。そこで今回は、太陽光発電のセカンダリー市場について解説します。

セカンダリー市場とは

そもそもセカンダリーとは、英語のセカンド、つまり「二次的な」という意味を持ちます。二次的な市場とは、中古商品の売買や運用を指します。太陽光発電でのセカンダリー市場は、太陽光発電システムを中古で売買する市場のこと。

誰かが新規で開発した太陽光発電システムを買い取り、運用していく投資方法です。そもそも太陽光発電のセカンダリー市場が拡大した背景には、FITのメリットが減ったことにあります。FITとは固定価格買取制度のことで、発電した電気が安定した価格で買取されるように保証された制度です。しかしFIT価格は低下の一途をたどり、太陽光発電で得られる利益は減少しています。

セカンダリー市場を利用するメリット・デメリット

セカンダリー市場を利用するメリットはおもに3つです。

1つは発電量の実績がわかるため、シュミレーションできる点です。太陽光発電の収益は、ある程度予測がつきますが、実際のところは稼働してみないとわからない部分もあります。しかし、すでに稼働している太陽光発電所なら、今後の収益を予想したり、利回りを計算したりできます。

また、すぐに売電でき、タイムラグがない点も大きなメリットでしょう。新規で太陽光発電所を設置する場合、設置・申請に数か月ほどの時間がかかります。セカンダリー市場で太陽光発電を購入した際には、すぐに発電・売電ができるため、初期投資の費用を回収しやすい利点もあるでしょう。

また、金融機関からの融資が受けやすい点も魅力的です。中古の太陽光発電所なら過去の実績を提示できるため、金融機関も融資しやすい傾向にあります。

最大のデメリットは、FITの固定買取価格が高い半面、残存年数が少ない点です。事業認定を受けた時期が早いと、FITの固定買取価格は高いですが、もちろん残存年数は少なくなっています。FITの買取期間が終了すると、売電価格は急激に低下します。そのため、残存年数にも注目して、太陽光発電を選択しましょう。

セカンダリー案件にはリスクがある?

先ほども紹介したとおり、中古の太陽光発電は安く購入できます。しかし一定のリスクもあるため、注意が必要です。よくあるトラブルは、立地条件や設備の不備です。造成工事が不十分、接道に不備があるなどの立地条件が悪いと、さまざまな問題が浮上する可能性があります。

ほかにも、災害が起きやすい土地に太陽光発電システムが設置されている場合、台風や豪雨災害で甚大な影響を受ける可能性があります。修理費用は高額になると予想され、直るまでの間は売電もできません。立地条件は自分の目で充分に確認し、トラブルや大きな損失につながらないようにしましょう。ハザードマップも参考にし、リスクを低減させましょう。ほかにも、土地の地主が契約してくれないトラブルやパネルメーカーの長期保証切れなど、予想外の問題が起きるリスクがあります。

リスクを理解したうえで購入を決めよう

セカンダリー市場を利用すると、お得に購入できるため、資金面で制限があった人におすすめです。しかし、ここまで紹介したように、太陽光発電システムのセカンダリー市場にはたくさんのリスクがあります。価格で飛びつくのではなく、慎重に選ぶことが必要です。

太陽光発電所を取引する際に注意したいポイント

先ほども紹介したとおり、立地条件を確認し、設置状況に不具合がないか確認しておきましょう。過去に地盤のゆるみや沈下が起きていれば、架台が傾いている可能性があります。傾くとパネルの角度も変わるため、発電ロスにもつながります。再度、何かしらの自然災害が起きた際には、設備を保てないおそれもあるでしょう。また、太陽光発電システム自体に問題がないかもきちんと確認する必要があります。

売主から資料を提供されていたとしても、必ず自分の目で確かめるべきです。最後に、近隣トラブルの有無も確認しておきましょう。太陽光発電は、パワーコンディショナーの騒音がクレームになることもあります。これまで頻繁にクレームを受けているケースでは、今後もクレームは続くでしょう。そのたびにクレーム対応していては、そのほかの業務にも支障をきたします。心身のストレスも相当のものでしょう。できれば近隣住民から直接話を聞けると、より安心です。

まとめ

太陽光発電システムのセカンダリー市場とは、すでに稼働している太陽光発電所を売買する市場のことです。すでに稼働実績があるため、売電収益の予想がつきやすく、金融機関からの融資も受けやすくなっています。すぐに売電できる点も評価できるでしょう。しかし太陽光発電のセカンダリー市場は中古品の取引です。これまでのメンテナンス状況や立地条件を詳しく調査してから購入しないと、トラブルに発展しかねません。事前にしっかりと知識を入れ、満足のいくセカンダリー取引にしましょう。

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