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太陽光発電で効率よく発電できる土地・場所はどんなところ?

公開日:2022/01/15  最終更新日:2021/11/17


太陽光発電が流行っていますが、より多くの発電ができるかは太陽がどれだけ当たるか次第なので、効率よく発電できる土地や場所を選びたいですね。効率よく発電できる土地や場所には特徴があります。今回は太陽光発電の発電量を左右する、効率のよい土地や場所の特徴についてまとめました。

理想は広くて天候が安定している場所

今や太陽光発電設備を見ることは珍しくなくなってきました。家庭用や企業用など、いろいろなところに設置されるようになっています。そんな光景を見て、自分でも太陽光発電を導入してみたいと思った人も少なくないのではないでしょうか。ただ、太陽光発電設備を設置したからといってずっと黒字で発電し続けてくれるわけではありません。

どれだけ発電するかは太陽光がどれだけ当たるかということ次第なので、太陽光がよく当たるところを選んで設置しないと、太陽光発電設備の能力を充分に発揮できずに収益が想定よりも大幅に落ちてしまうということにもなりかねません。では、太陽光発電に適した土地とはどんな場所でしょうか。

一般には、広くて天候が安定している場所が理想とされています。太陽光に当たることで発電できるので「晴れの日が多く天気が安定している場所」「ビルなどの高い建物で遮られない場所」「ある程度の広さがありたくさんの光を集められる場所」といった条件を満たす方がいいとされています。太陽光が当たる量を日射量といいますが、この日射量が小さければ、充分な発電量が確保できず、維持・運営していくのが難しくなります。

太陽光システムは大きな買い物になりますから、こうした設置する土地の条件をよく考えて置くようにしないといけません。気象条件は地域によって違います。たとえば、ロンドンは曇っている日が多いとか、ミクロネシアの地域はスコールが多いといったことを聞いたことがあるかもしれません。日本国内でも各地で天気の特徴があるのです。

一般には、太陽光発電に向いている場所がどのあたりかというと、太平洋沿岸は日射量が多く太陽光発電にふさわしいことがわかっています。各地の日射量は気象庁のウェブサイトでも確認できる他、ネット検索するとそれを地図にしたものもあります。これらの地域では、天気の悪い日はあるものの、1年を通して晴天の日が多いので、多めの日射量が見込めます。もちろん、これ以外でも全国各地で太陽光パネルを設置しても太陽光発電は可能です。日本海側では発電できないわけではありません。

こうした日照の条件の他、周りを高い建物で遮られない場所というのも重要な条件になります。たとえば高層ビルが集まっている所は不利になります。加えて、太陽は東から昇って西へ沈む間、移動していきます。つまり時間帯によっても太陽光の当たり方が変わるため、時間帯も考慮して、満遍なく太陽光が当たるかどうか検討してみてください。木がたくさん生い茂るところでは、枝が伸びたときに太陽光発電設備の上に影にならないかどうかもチェックポイントになります。その上で、なるべく土地代が安く、固定資産税も安く済む場所を探していくとよいでしょう。

九州だから発電量が多い!というわけではない

先ほども書いたように、地域によって日射量が異なるため、地域による発電量の多い少ないというのは出てきます。雨が多い地域よりも、晴天が多い地域の方が理想的だということに代わりはありません。よくネット上に公開されている太陽光発電設備の発電量マップのようなものを見ると、九州が多い印象を持たれるかもしれません。

実際、九州では太陽光発電の発電量が一時的に多くなりすぎて、電力会社が買取を中断した時間帯があることが報道されたこともありました。九州は、やはり発電量が多いのでしょうか。結論からいうと、必ずしもそういうわけでもありません。九州の中でも気象条件が異なるため、日照量も変わります。

そして、太陽光発電に限っていえば、発電量はピンポイントに太陽光発電設備が設置されているその場所の日射量や気温などの条件によって変わりますし、太陽光発電設備の性能そのものによっても変わります。ですから、地域によって発電量が多い少ないという傾向は見られたとしても、すべての太陽光発電設備についていえるわけではないのです。たくさんの太陽光発電設備のデータを平均すると、そういう傾向も見られるという位に見ておくとよいでしょう。

もう少し突っ込んだことをいうと、周辺の建物の屋根の影が夕方の一時期だけでも掛かるようなことがあれば、それだけでも発電量は下がります。また、夏場など日中の気温が高くなると発電量が下がる傾向があるとか、風で飛んできた砂ぼこりが付いたまま掃除しないでいると年間発電量に影響してくるなど、発電量を左右するものは気象条件としての日射量の他にもいろいろあります。

つまり、太陽光発電設備の発電効率や周辺の環境、そして日々のメンテナンスの度合いによっても、同じ地域の中でさえ発電量は変わるのです。目安として見ておくのはよいですが、あまり厳密にご自身の太陽光発電設備のパフォーマンスに関わってくるわけではないことは留意しておきましょう。

季節ごとに発電量が異なることを理解して計画を立てよう

太陽光発電設備の発電量は日射量によっても変わってくるという話をしました。つまり、これは季節によっても発電量が変わることを意味します。大きなところだと、夏と冬とでは日射量が大きく変わります。体感的にもこれはわかるところがあると思います。夏に比べて、冬は日の出が遅く、日の入りが早いですよね。

人によっては、冬は日射量が少ないせいで体調が優れないという人もいるくらいです。太陽が出ている時間が少なくなるということは日射量もその分だけ減るので、結果として夏に比べて冬の発電量は少なくなる傾向にあるといえるでしょう。それ以外にも気象条件によるものもあります。6月になると梅雨に入ります。雨の日が多くなりますので、日照時間が少なくなる傾向があります。夏に入ると台風が来るので、やはり同様の傾向が見られます。

そして、冬になると、日本海側の地域を中心に雪が降ります。すぐに溶けてしまえば問題ないですが、積もってしまった場合、除雪しなければ溶けるまでの間は太陽光発電設備への日射を妨げてしまうことになり、発電できない状態になるわけです。

その他、気温と太陽光発電設備の特性の問題もあります。太陽光発電設備の中で発電に関わる太陽光発電モジュール、いわゆる太陽光パネルは、高温になると発電効率がやや下がる傾向にあることがあります。そのため、夏場の猛暑の時期になると、日照量に対する発電量、すなわち発電効率がやや下がってしまうことがあるのです。以前、そのためにパネルの表面を水で冷やす実験をした例もあるようですが、日射量があっても気温が高くて発電効率が下がってしまうこともあるということです。

最後に、黄砂の影響も書いておこうと思います。春先を中心に、中国大陸の乾燥した地域から黄砂が飛んできますが、これが太陽光パネルに付いたままになっていると、うっすらと影を作ってしまい、発電量に影響するともいわれています。この時期には定期的な清掃も必要でしょう。

 

今回は、太陽光発電で効率よく発電できる場所についてまとめました。太陽光発電設備の発電量は主に日射量によって決まりますが、パネルへ入射する量は周辺の環境や気象条件によっても変わりますので、一概にはいえません。今回の記事では、日射量に影響しやすい要因をいろいろまとめてみましたので、立地を考える際の参考になれば幸いです。

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