土地活用をしていきたいというと不動産投資を考えるのが一般的になりました。
しかし、田舎の土地ではうまく利益を上げられるように活用するのは難しいのではないかと考える人もいるでしょう。
その際に検討してみると良いのが太陽光発電投資です。
使用者がいなくても問題ないのが最大のメリット
土地活用をする方法としてはマンションやアパート、駐車場などの賃貸経営をするのが一般的です。これは昔からよくおこなわれてきているのでノウハウが蓄積していて取り組みやすいというのが大きな理由になっています。
確かに土地にマンションを建てて大勢の入居者を収容できれば大きな利益を上げられるのは事実です。しかし、このような賃貸経営による土地活用の問題点として、使用者がいなければ稼げないということが挙げられます。どれだけ設備が充実していて家賃も安いマンションがあったとしても、その地域に住みたいという人がいなければ入居してくれません。土地の立地から考えて、どのような施設のニーズがあるかを分析し、使用者としてどのくらいの人数を期待できるかを試算したうえで活用を開始することになります。
ただし、どんな土地でも賃貸経営による活用ができるわけではありません。何らかのニーズを見いだすことができれば利益につながる土地活用ができる可能性がありますが、何も見つからないというケースも少なくはないのです。代表例として挙げられるのが田舎の土地で、過疎化が進んでしまっているような地域の場合には土地を売ろうとしたとしても買い手が見つからずに困る場合が多くなっています。賃貸マンションやコインパーキングなどの需要も低く、何をしても初期投資額すら取り戻せないという試算になる場合もあるのです。また、土地が狭いというときにも同様の問題があり、狭すぎて使い道が限られてしまうために運用が難しいことも稀ではありません。マンションを建てればニーズはあるものの、狭すぎて一戸建ても建てられないとなると活用は困難でしょう。
しかし、このような状況であったとしても太陽光発電投資であれば稼げる可能性が十分にあります。太陽光発電投資は使用者がいなくても問題ないからです。太陽光発電投資では土地に太陽光発電パネルを設置し、パネルに太陽光が当たることによって生み出された電気を電力会社に買い取ってもらうことで利益を得ます。この一連の流れの中に使用者の存在はありません。買い取ってくれる電力会社が電気の消費者に対して送電してくれるのです。人一人住んでいないような土地であっても、駐輪場にするのも難しいような狭い土地であっても活用することができます。重要なのは太陽光発電パネルを設置したときに太陽光が当たるかどうかで、高い建物に囲まれてしまっていると不利です。ただ、太陽光発電パネルの設置角度を調節したり、設置場所を高くしたりすることで発電量を増やせることもあります。使い道が思い浮かばなかったような土地でも工夫次第では利益を生み出せるものに様変わりさせることができるでしょう。土地活用の選択肢の一つとして太陽光発電投資を考えてみるのは重要なのです。
田舎のほうが稼げる可能性すらある
太陽光発電投資をするときには実は田舎の土地のほうが有利と考えることができます。太陽光発電によって生み出された電気の買取価格は、20年間は国が固定価格にすることを保証してくれていて、都心部であっても田舎であっても変わりはありません。都心部に比べると田舎のほうが地価が安いのは明らかでしょう。地価が高くて広い土地を持っていると巨額の固定資産税や都市計画税を納めなければなりませんが、安い土地なら大幅に税額を抑えることができます。
設置している太陽光発電パネルが同じで、日照量にも違いがないのなら生み出せる電力量はどの場所であっても違いはありません。そのため、地価が安い土地を活用したほうが利益を大きくできる可能性が高いのです。土地をもともと持っている場合には購入価格は問題になりませんが、土地を買って運用しようというときにはさらに大きな違いが生じます。基本的には広い面積の土地を購入したほうが発電量を増やせますが、それだけ初期投資額が大きくなってしまうでしょう。
また、都市部に比べると高い建物が少ないのもメリットで、太陽光発電パネルが陰になってしまうリスクが低くなります。開発が急速に進められる可能性がある地域の場合には将来的なリスクを考えなければなりませんが、少なくとも向こう20年くらいはその心配がないような場所であれば安定した発電量を期待できるでしょう。開発が進んでいる地域の場合には高い建物が周囲にできてしまう可能性があるので気をつけなければなりません。その地域の自治体が掲げている開発計画を参考にして、リスクがあるかどうかを判断したうえで土地活用を始めるのが賢明です。このように少ない初期投資で始められて、利益は大きくできる可能性が高く、さらにリスクも低めになるという点で田舎の土地は優れています。太陽光発電投資をするときには候補に挙げてみる価値があるのです。
遠く離れた場所の土地でも活用可能
東京に住んでいて親が持っていた田舎の土地を相続することになったというケースもあるでしょう。このようなときの土地活用でも太陽光発電投資が向いています。太陽光発電システムを導入して運営を開始してしまったら、基本的にはその土地に一切行かなくても問題ないからです。太陽光が当たると自律的に発電し、電力会社に送電されるシステムができあがっているので、その場で何か操作をしなければならないということはありません。劣化が進んでしまう場合はあるので定期的にメンテナンスをしたほうが良いのは確かですが、自分で点検してメンテナンスをするのはもともと難しいという人が多いでしょう。定期的に専門業者に依頼してメンテナンスをしてもらえば良く、その際に現地に行く必要もありません。
発電量や売電によって得られた収入がどのくらいかを見ていれば不具合が起こっているかどうかも判断できます。そのため、基本的には活用する土地が住んでいるところからどれだけ離れていても問題ないのです。ただ、太陽光発電システムの導入を業者に依頼するときや、完成したシステムの引き渡しを受けるときには現場に行く必要があります。新たに土地を買って運用する場合には、何度かは訪れることになるのも念頭に置いて選んだほうが良いでしょう。
田舎に土地があるけれど活用方法が思い当たらなくて困っているというときには積極的に太陽光発電投資を検討してみましょう。地価が安い田舎の土地のほうが利益が大きくなりやすく、地域開発が進行する予定が立っていないなら太陽光発電パネルが陰になって発電量が減ってしまうリスクもあまりありません。東京に住んでいる人も遠く離れた土地を活用できるので、田舎の土地を相続したようなときには太陽光発電投資で活用することを考えてみるのが賢明です。土地は地価が低いので自己資金で買って投資を始めることもできます。土地を使った資産形成をしてみたいと思っているなら注目すると良い方法なのです。