成功のカギは業者選び!土地付き太陽光発電物件に関するノウハウを身につけて、投資を成功させよう!

太陽光発電投資において自然災害によるリスクはあるの?回避するには?

公開日:2020/07/16  

昨今、事業として手がける人が増えてきている太陽光発電。これらは全て屋外で行うもののため、どうしても自然災害の影響を受けてしまいがちです。

そこで今回は自然災害リスクの詳細について、またリスクを少しでも回避する方法をお伝えします。

考えられる自然災害リスクとは?

太陽光発電の設備にリスクを与えてしまう自然災害として、火災・落雷・風災・雪災・水災などが挙げられます。

これらの自然災害の損害を受けると、どうしても修理などで多額の費用が発生してしまいます。ですが、費用の支出を少しでも回避する方法があります。

回避する方法1

自然災害に対するリスクを少しでも減らす方法として、メーカー保証とは別で損害保険に加入する・耐久性能が高い製品を選ぶなどが挙げられます。太陽光発電のメーカー保証は、主に製品保証(設備の不具合発生時に適用される保証のこと、保証期間:10~15年間が多い)と出力保証(太陽光発電の発電性能の保証のこと、保証期間:20年以上が多い)が対象ですが、外部からの被害、つまり自然災害発生時の被害は対象外の場合が多いです。

そのため万が一自然災害によって設備が破損したり発電ができなくなったときの損失や支出が莫大になってしまいます。そのため補償を手厚くし、少しでも損失を抑えましょう。

次に具体的な対策として、保険の種類と製品購入時の対策をご紹介します。

賠償責任保険
これは自身が所有している太陽光発電の設備関連のものが、強風や台風による飛来、火災などで他人の身体や財物に損害を与えた場合に対する金額分を補償するものです。保険料は比較的少額ですが支払限度額が高額で手厚いため、規模が大きい事故にも補償できます。周辺に住宅や交通量の多い道路に設置してある場合に、特におすすめです。

火災保険
個人向けは住宅火災保険、法人向けの火災保険は企業総合保険になります。ソーラーパネル、パワーコントローラー、監視システム、架台、金具、ケーブル等、太陽光発電事業に必要な設備一式が補償の対象で、自然災害や盗難による損害、売電の機会損失にも対応しています。

保険金の支払対象の事故例は、火災、落雷、破裂、爆発・風災、雹(ひょう)災、雪災・車両、航空機の衝突等・建物の外部からの物体の衝突・盗難・水災・電気的、機械的事故(モジュールやパワーコンディショナーなどの機器に電気的な不備や、機械の作動時に発生した事故のこと)・故意でない破損事故などが対象で、これはメーカー毎に内容が異なりますので、補償範囲はよく確認しておきましょう。ただし、地震、津波、戦争による事故は補償範囲外のことが多いです。

地震、津波による損害に備えたい場合は、地震保険や津波保険も用意してありますので、必要に応じて追加するのも良いでしょう。

動産総合保険
これは事業用の什器・備品、機械、器具、商品または個人所有物の動産を対象とした総合保険で、火災・落雷以外に台風・物体の衝突による自身が所有している設備・物の破損に対して保障するものです。また、盗難による損害も補償対象になります。

休業損害補償保険(売電収入補償特約)
休業損害補償保険(売電収入補償特約)は事故や自然災害などで太陽光発電設備が損壊し、復旧するまでの間に失われた売電量に対する金額分を補償するものです。「独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」が公表している地域別・月別の日射量をもとに、売電収入をシュミレーションして算出した数値を元に自然災害によって失ってしまった売電可能な電気量分を金額で補償するものです。火災保険に売電収入補償特約を付帯すれば、災害により売電できなくなった分の収入が保障されるものです。ただし、電力会社の出力制御による発電量損失は補償対象外です。

保険の補償もですが、併せて落雷時に設備がダウンした際の復旧も早急にやらなければなりません。また保険以外に対策としては、遠隔監視(※太陽光発電所の発電量や発電状況を遠隔確認できる機器のこと、専用サイトから確認可能)を導入して日々の発電量や設備の状況をチェックすることも大事です。

出力抑制保険
出力抑制保険は、休業損害補償保険(売電収入補償特約)では補償対象外の電力会社の出力制御によって失われた売電量に対する金額分を補償する保険で、電力会社が一時的に電力の買い取りを止める場合に関係する特約になります。電力会社が出力抑制を開始するのは電力の需要と供給のバランスを保つために行うもので、電力の供給オーバーを防ぐ目的があります。所轄の電力会社の状況を確認し、不安であれば加入を検討した方がよいでしょう。

ただし、太陽光発電で出力制御される機会、特に家庭用太陽光発電は事業用と比較して規模が小さいですし消費も家庭内のみが多いため、影響はさほど出ないと思われます。また、出力抑制は頻繁には起こらないですし制御される電力量も全体的に多くないと思われますので、必ずしもこの保険に入らないといけないということはありません。

製品性能が良い物を選ぶ
自然災害に対しての耐久性能が高い製品を選ぶことも、自然災害のリスクを減らす一つの方法になります。耐久性能が高ければ、天候条件が悪くても破損してしまう可能性を減らすことができますし、また十分に発電できエネルギーを確保できるためおすすめです。

製品購入時はなかなか高い買い物になりますのでつい安い製品の購入を検討してしまいがちですが、長期的に考えると安い製品よりも少々高い製品のほうが高性能だったということもあります。こちらはメーカーによっても価格も機能も異なってきますので、機器の性能については専門家の相談も併せてするとより良いです。

回避する方法2

リスクを回避する方法として更に挙げられるのが、設備面の施工やメンテナンスを実績が豊富で対応や技術面でも信頼できる施工業者に依頼することで、設備の初期不良を防ぎ自然災害に対するリスクを抑えることができます。またメーカーの指定通りに施工している業者へ依頼することが、メーカー保証を使うための条件にもなります。更に太陽光発電の設備は角度や方角などの条件を考慮して適切な場所へ正しく設置することで発電量が安定しやすく、災害時の被害も抑えることができます。

その上で経年劣化や災害による損害を防ぐため、専門家によるメンテナンスを定期的に行う必要があります。定期的なメンテナンスも併せて依頼し、太陽光発電の架台やソーラーパネルに不具合がないかを点検をお願いすると良いでしょう。

まとめ

今回は太陽光発電設備への自然災害によるリスクとその回避方法をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。これらの災害はいつ来るか分からないものですし、また被害に遭った際の損害も大きくなりがちですので、いつでも対策を万全にしておき、補償内容も手厚くすると負担する金額が発生しても最低限に抑えられるかと思います。是非、この記事を参考にして早めに対策をしておくと良いでしょう。

サイト内検索
記事一覧