自分の生活における電力や蓄電に用いるのではなく、売電するために設けた太陽光発電を投資用太陽光発電と言います。投資には様々な種類が存在していますが、近年は再生可能エネルギーを売る投資がとても注目されています。
自由に自分に合った投資方法が選べる時代の中どうして太陽光発電を選んだのか、そのきっかけは実に様々です。
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老後の生活に備えるための方法として
投資用太陽光を始めるきっかけの中で、最も多いと言っても過言ではない理由です。太陽光だけでなく、不動産収益やFXなどを始める理由としても上位に挙がります。最近は社会的な問題から、老後の資金を個人や家庭で貯めるべきという志向が高まっているため、若者や定年に近い世代も老後に備える投資に注目する人が増えています。
老後は体力などの問題から働けなくなる可能性が高く、できるだけ働くことなく収益を得られることが理想です。投資用太陽光は自分自身が働かなくても太陽光さえあれば収益が生じるため、今後のための投資方法において人気が高まりつつあります。
投資用太陽光には提供会社の土地で発電するタイプと自宅に設置するタイプがありますが、一般的には前者が多く、管理費さえちゃんと支払えば維持するための労力も不要です。
そのように完全な不労所得にもなり得るため、今後に向けての投資に有望と言われています。日本の経済状況では税金をきちんと支払っていても老後が不安と考える方が少なくないため、無くならない資源である太陽光での発電に希望を持って今後の投資にやってみる方が増えているようです。
土地や場所が無くても始められる
投資用太陽光として提供されている発電パネルは、土地付きの形で販売されていることが多いとされます。既に提供会社が所有する土地に太陽光発電パネルが設置されており、その契約者になる形で自分の投資用にすることができます。
そのため、太陽光発電パネルを設置する場所を準備しなくても投資が始められます。不動産は土地がないとできないため、場所がなくても始められるという利点をきっかけに検討する方も多いようです。
土地がある方はそこにパネルを設置したいと考える方も少なくありませんが、あるだけでは安易に設置できません。そこが太陽光発電をする場所として効率的なのかを調査する必要があるため、調査費や時間が費やされます。
適さない場合には設置しても効率的な発電が行えず、収益が微々たるものとなって老後の備えや不労所得に繋がらない可能性も出てきます。既に土地付きの形で提供されているものであれば、提供会社が確保した太陽光発電に適した場所にあるパネルの契約ができるため、効率的な発電とそれによる安定的な収益が見込めます。
自己資産が無くても始められるため
投資を始めるには現状の中で使える自己資産がないといけないイメージですが、太陽光発電は自己資産がなくても始められます。投資に関しては金銭面の事情で躊躇いが生じることも多いため、老後に備えて何かしたいけど今大きな資産はない方にとっては自己資産無しでも開始できるという特徴がきっかけになることもあるようです。
なぜ自己資産無しでも始められるのかと言うと、提供会社の多くは信販会社と提携しているため、全ての金額をローンで契約できるからです。現時点で余裕あるお金が無くても、就労などによる収入があれば月々の支払いで契約できます。
FXも不動産もはじめに大きくかけなければならないことが多いのですが、そもそも今の時点で費やせない現状を持つ方も少なくありません。 そのため、全額ローンで開始可能というのは大変便利です。全額払い終わるまでは月々の支払いという形になり、継続的な収入がないといけないため、現経済状況との兼ね合いをよく考えて検討しましょう。
また、メンテナンスや災害保険料など経費もかかります。費用は提供会社で異なるため、各社検討してみましょう。
投資に失敗するリスクが低いこと
費やした分より損をする可能性を考えると投資に踏み出せない方も少なくありませんが、太陽光発電は失敗するリスクが低いと言われています。ハイリスクハイリターンを望まない方・損失が心配な方は、失敗するリスクが少ないことをきっかけに検討し始める方もいるようです。
しかし大事なことは会社選びと発電場所で、土地付きの発電パネルを契約する場合は提供会社の信用性と将来性が重要になります。太陽光発電はその名の通り太陽光がないと発電できませんので、効率的に日が当たるところにパネルを設置する必要があります。 土地付きの発電パネルを契約する場合は提供会社が既に所有している土地とパネルが自分の売電アイテムとなるため、きちんとした調査を行なった上で提供している会社かどうかの信頼性は大事です。
また、会社そのものが潰れてしまうと売電どころか発電もできなくなるため、老後や不労所得のことを考えた投資であるなら将来性も大変重要になります。現状は新規参入の会社も多いため、金銭的な兼ね合いも含めながら、安定のある会社を選ぶようにしましょう。
FIT制度でお得に売電できるため
FITは固定価格買取制度のことで、発電した再生可能エネルギーを国が定めた価格で電力会社が買い取るよう義務付けたものです。この制度の存在により、電力会社は国が決めた一定の金額で発電された再生可能エネルギーを買い取らなければならくなりました。
一般的に電力会社が定める価格よりも国が定めた価格の方が高いため、FIT制度が適用される期間内はお得な売電が行えます。FIT制度の適用期間は売電開始から(発電し始めてから)20年間ですので、割と長い期間お得になると言えます。20年が過ぎた後は電力会社が定めた価格に戻るだけなので、負債や負担は発生せずそのまま売電を続けることができます。
FITは、環境に優しい反面コストが高い再生可能エネルギーの導入を進めるため2012年7月に創設されました。当時の問題は高コストであることでしたが、今は太陽光発電であれば初期投資を大きくかけず全額ローンで始めることもできます。
もちろんお金のかかることなので思案や検討は必要ですが、20年間比較的高値で売電できることはお得として、個人の機を見て始めるきっかけにする方も多いようです。
収入だけでなく環境保全に繋がるから
太陽光発電は老後や不労所得の投資方法でもありますが、再生可能エネルギーとして環境保全に貢献することもできます。再生可能エネルギーは地球温暖化の原因とされている温室効果ガスを排出しないため、環境に優しいエネルギーだと言われています。
電力は人間の生活に欠かせないものとなっているため、環境のためと言えども無くすことはできない中、温室効果ガスを出さない太陽光利用は世界的に注目される発電方法です。また、日本は石油や石炭などの資源が乏しい国であるため、今後もっと再生可能エネルギーのニーズが高まる国と考えられています。ニーズが高まれば、売電の需要が減ることはありません。
ITが広まる中で電力消費は更に加速しており、今これからの電力消費問題が懸念されているため、売る人が増えた時に効率的な売電ができなくなるリスクもありません。地球に優しい上に安定した収益になる投資方法であるため、社会貢献したい気持ちがある方は温室効果ガスを排出しないということをきっかけに検討を始めたケースも多いようです。
投資を検討するきっかけは、老後の生活や不労所得の収益に繋げるためというのが基本です。検討を始めて数ある方法の中から投資用太陽光発電を選択する理由は、初期にかかるものの少なさ・失敗リスクの低さ・環境保全・比較的高値の売電ができる制度にあるようです。
ただし太陽光発電の収益には設置場所と会社選びが重要になるため、その辺りに誤りがなければ確かな得のある投資方法となるでしょう。